音楽雑文集


by yyra87gata

アナログ盤から想うこと

 
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 CDと違ってアナログ盤の音にはガッツがあります。歪むか歪まないかのギリギリで音が溢れますので、CDのように平均的にコンプレッションされていませんし、私は聴きませんがダウンロードの音楽のように更に圧縮された痩せた音などもってのほかなのです。
 昔、大学の先輩がジャズを聴くなら絶対アナログ盤に限ると言っていました。ノイズも音楽なんだよ、と。ロックもデカイ音で聴いてナンボです。だからそれらを理解している最近のロック歌手や往年の歌手は、限定でアナログ盤を発売しますものね。わかってらっしゃる…。
 電気メーカーの陰謀により(ステレオ販売が頭打ちになり、CDというメディアを創出し、CDプレイヤーを売ったんです。LDも同様)、アナログ盤は衰退し、基本的に無くなりました。レコード会社の親会社はみんな電気メーカーですかんね!
そんなそっち側の事情に振り回される我々リスナー。そして、音楽の作り手も手法の変更を余儀無くされます。だいたいCDに74分収録されるのが当り前になってきたから、どうでもいいような曲も入ることになるんです。売り手からすれば「お得感」を出しているつもりかもしれませんが、プレイヤーからしてみれば作品をたくさん用意しなければなりませんし(訳の分からん曲を量産することになる)、リスナー側としては1枚のアルバムを聴くにあたり、集中できる時間は45分~60分だと思いますよ。だから、私からするとお節介なんですよ。
要は最近のメディア媒体の発達?が、芸術家の才能をいじくり回しているとしか見えないのであります。CDもダウンロードもただのメディアツールですからね!
なんだかアナログ盤を聴いていたら、「そもそも論」って感じになってしまいました。
 先日、次女が英語のスピーチで人種差別について発表したいから何かいい素材は無いかと尋ねてきました。私は迷わずポール・マッカートニーのアルバム「タッグ・オブ・ウォー」を渡しました。そして、ご存知の「エボニー・アンド・アイボリー」を示しました。次女は歌詞の内容もさることながら、LPジャケットに感動しておりました。デザイン性、質感…そうです、昔はLPジャケットを小脇に抱え歩くことも一つの街の風景だったと思います。
 話がとっちらかっちゃいましたが、アナログ盤はいろいろな事を考えさせてくれます。アナログプレイヤーが無くて聴くことができないという方も大勢いらっしゃるでしょうが、でかいスピーカーで聴くクリームなんて、今のクラプトンしか知らない人は別人だと思うでしょうね。

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2012年10月15日
花形
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Commented by 飯田昌宏 at 2015-05-04 01:40 x
共感いたします。

そのくせ結局もっぱらCDで聴いてますが。

ダウンロードってのは音楽ではなく情報としか思えません。

Commented by yyra87gata at 2015-05-04 22:58
ダウンロードはデータですね。
昨年U2は「ソングス・オブ・イノセンス」を無料でアップルユーザーに配信しました。
こんなのもってのほかです。
私はデビューからU2を応援してきましたが、34年目にしてアルバムとして嫌悪感を覚えました。
聴くための手段と割り切れば良いのでしょうが、ブログにも書きましたが、メディアによって音楽家の才能を左右させることに異を唱えたいのです。
by yyra87gata | 2012-12-27 18:27 | 音楽コラム | Comments(2)