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音楽雑文集


by yyra87gata

アコギでNight ふぇす

 
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 12月である。
今年もいろいろな音楽人とめぐり逢い、楽しい時を過ごした。
振り返ると毎月定例ライブであった「御徒町F」は幹ちゃんの引越しという一大事業があったため5月で終了。今年はライブ数が少なくなるな、と思っていたがなんやかんやで11本なので、毎月1本やっていたことになる。
6月以降は新橋や四谷、新大久保に歌う場所を移し、活動。刺激的な音楽人がたくさんいて、充実したライブが多かった。

 40代も後半になると仕事以外で人との出会いは少なくなる。スポーツクラブやゴルフの打ちっぱなしなど定期的に赴く場所がある方は、そこで顔見知りになり、言葉を交わしていくということもあるかもしれないが、この歳で仕事の傍ら音楽活動をしているとライブ本数も限られるので中々その機会も増えない。ましてや音楽なんて嗜好の世界であるから「合う」か「合わない」かという問題もある。ま、そんなことを考えず気楽に話しかけられるようなおおらかな人であれば別だが、いかんせん自分にそのような素養は無く、一人遠くから人の話を眺めている(それも全然苦痛ではないのだが)ことが多いと出会いなんか中々ありゃしない。
しかし、今年出演したライブでの音楽人との出会いは多く、素晴らしいものであった。
やはり演奏する音楽のセンスは、その人の内面を描くというか音に出るというか。
特に新橋ZZで開催されている「アコギでNight」は秀逸である。
ハッシーさんとたかこさんがセレクトしたミュージシャンはそれぞれの色を持ち、1回あたり5組の濃い音が心地良い空間を作る。
 私は数十年と様々なイベントやライブに参加、観覧などをしているが、こんなに飽きさせないイベントは珍しい。加えてミュージシャンシップにのっとった演者とそれに呼応する観客の関係も素晴らしく、会場が自然と音楽を聞く態勢を取る。至極当たり前の事なのだが複数参加型の、しかもジャンルも違うミュージシャンのライブでこのように参加者全員を好意的に向き合うという事自体、稀有なことである。しかし毎回この「アコギでNight」はその雰囲気なのだ。
これもお二人のプロデュース力、といつもながらひれ伏してしまうのだ。

 先日の12/8。真珠湾攻撃から71年。ジョン・レノン暗殺から32年経った日。新宿Crawdaddyで「アコギでNight」フェスが開催された。
お二人の温めてきたミュージシャン達をみんなに紹介したいという気持ちから数多くの「アコギでNight」チルドレンが集まり、大騒ぎした。
演奏時間は6時間近くに及び、感嘆、感動、笑い、癒し、和み、苦笑、驚愕、騒乱・・・様々なシーンが飽きることなく続いた。素晴らしい時間だった。
私も僭越ながら参加させていただいたが、どこかウッドストックにでも出演しているような気分になり、いや、中津川フォークジャンボリー?いや、箱根アフロディーテ?いや、ワンステップ?いや、つま恋?・・・、もうやめよう。

 イベントをプロデュースすることは並大抵なことではない。「知力」「胆力」「体力」が備っていなければできるものではない。そして最重要な「人脈」が無ければただの御用聞きになってしまうリスクもある。プロデューサーは無の状態から絵を描ける人。そして、その素養をすべて備え持つハッシーさんとたかこさんにエールを送りつつ、来年もよろしくね、ということで「アコギでNight」の私見を偉そうに書いたが、あくまでも私見なので、文句があるならコメントしてくれ。時と場合によっちゃ・・・謝るから(爆)。

2012年12月11日
花形
by yyra87gata | 2012-12-27 18:31 | 音楽コラム | Comments(0)