音楽雑文集


by yyra87gata

山下達郎コンサートのススメ

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  山下達郎のコンサートに行かれたことがない方。
一度は観てください。
少しでも達郎氏の音楽が共有できるのなら是非一度、コンサート会場に足を運んでください。
1流のエンターテイメントのステージが体感できます。 
彼は音楽への拘りを異常な程持っており、それがたとえ商業的な部分から外れたとしても、自分の信ずるものであれば信念を貫き通します。
彼の音楽に対する向き合い方は音楽の匠であります。
よくラーメン屋で「今日は満足のいくスープができなかったから休業します」なんて紙が店先に貼り出され、扉が閉じていることがあります。冗談なのか本気なのかわからない貼り紙ですが、達郎氏が見ればフムとうなずく事でしょう。彼に妥協は無いのです。
「レコーディングはきりが無い。いつまでもやっていられる。締め切りがあるから止めるだけで、ぎりぎりまで喘ぐのが私のレコーディングだ」とインタビューで応えています。
また、リハーサルに満足がいかず(あるキーボーディストが「Get Back in Love」のイントロがどうしても弾けない!)、ギリギリまで進めていたが、ゲネプロ(コンサートツアー前日に実際のホールを使用して行なうリハーサル、とおしリハとも言う)で満足がいかずコンサート初日を飛ばしたことがあります。(1989年12月・戸田市文化会館)
そんな逸話が溢れます。
 
コンサートの動員を考えれば集客能力の高い東京ドームや日本武道館の公演を考えますが、客の立場になるとオペラグラスから見るコンサートが嫌な事やパイプ椅子や硬いプラスティックの椅子に3時間以上も座らされる客を思うとそんな会場でできないという拘り。
だから達郎氏の御眼鏡に適ったホールは中野サンプラザであり、大阪フェスティバルホールであったわけです。
 
また、彼の御眼鏡に適ったということで言えば、ミュージシャンです。達郎氏のバックミュージシャンは、それぞれがエキスパート。名だたる方ばかりで、リーダーアルバムを出している人もいますし、その筋では大家の人もいます。そのミュージシャンが繰り出す音は演奏力、表現力共に一流で、そのままコンサートをレコーディングすれば毎回ライブアルバムが無編集でできる位のクォリティであります(皆さん、世に出ているライブアルバムのほとんどは良い具合に編集されていますよぉ~)。
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 達郎氏のコンサートは昔から長いです。
私がよくコンサートに足を運んでいた1970年代~2000年位までの国内のミュージシャンのコンサートは、アンコールを含めてせいぜい2時間半でした。外タレですと1時間半~せいぜい2時間。会場を借りる問題、消防法の問題等もあったのでしょうが、そんな中、達郎氏は3時間半もパフォーマンスを行ないます。だから、通常18時30分や19時開演というタイムスケジュールが多い中、達郎氏のコンサートは18時きっかりに始まりました。遅くなれないなら、早く始めちゃえということでしょうが、客にとってみたら、もうその日はまともに会社なんて行ってられません。早退覚悟でコンサートに臨まないと間に合わんのです。
また、演奏が白熱すると時間はどんどん伸び、長いときでは4時間を超える時もありました。六本木PIT INNの時は貧血で倒れる客はいるわ、終電は無くなるわ、と大変なライブとなりました。
 
何故、そんなに長くライブをするのか・・・昔のインタビューによりますと「売れてない時期が長く、ライブを行なうのもいつも最後の気持ちでやるから、やれるだけやって帰るんだ」ということだそうです。
いやいやそれだけではないでしょう。
あれだけサービス精神旺盛で、お客様が楽しむということを念頭にステージを構成されている達郎氏。4時間もアッという間です。
だから、ステージに掛ける準備も厳しく、おいしいスープができなければ公演を「飛ばして」までも完璧なものを見せるのです。もちろん、戸田市文化会館の時は本人が舞台に出てきて3曲ほどピアノの弾き語りをし、陳謝したとか。
 また、喉の調子が悪く(高い音が出ない)5曲ほど歌った後、舞台から降りそのまま公演中止になったこともあり(1989年2月・神奈川県民ホール)、ちょうどその公演には家内が観に行っており、ちょっとしたハプニングを楽しんだとか。もちろん追加公演もあり、しっかり2度楽しめたと言っておりました。
恐るべし完璧主義者であります。ですから、2013年名古屋公演アンコールでおきた不届きな客への叱責によりその客を退場させた件は、大きな話題にもならず、達郎氏のコンサートを楽しみに来る客の中ではさも当たり前の事として処理されているのでしょう。
もちろん達郎氏も「皆さんを悪い気持ちにさせてしまった」と侘び、特別に追加の1曲をプレゼントするという粋なはからいもあったようです。

 達郎氏はここ近年毎年ツアーを行なっております。それはあたかも20代の頃の本数に近づかんばかりであります。
一時期、レコーディングで悩まれたり、信頼の置けるバックミュージシャンがあるミュージシャンとバッティングし、中々ツアーが組めなかったりということもありましたが、とにかく最近はライブ活動が盛んであります。
夏の野外イベントへの参加、ライブハウスへの参加など企画モノのライブもこなし、60歳を過ぎて、もますます盛んであります。2015年から2016年に掛けてのパフォーマンスは、全35都市64公演で、達郎氏の歳の数以上の本数であります。
チケットの争奪戦も始まっており、前半戦のチケットはほぼソールドアウトでしょう。
もちろん、私は手に入れましたが。
さ、今年も達郎ワールドの始まりです。

2015年9月15日
花形

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Commented by yyra87gata at 2017-03-24 00:28
2017年3月22日郡山市民文化センターで2017年のパフォーマンスを観覧しました。
最高のエンターテイメントでした。
8月31日まで続きますからまだ発売前の会場もあります。遠征してでも是非ご覧になってください。
人に勧めすぎて、地元のチケットが取れなくなり、最近は地方公演ばかり観てますが…(汗)
by yyra87gata | 2015-09-16 16:36 | 音楽コラム | Comments(1)