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音楽雑文集


by yyra87gata

往年のミュージシャンってどうなのよ

 「Player」や「Guitar Magazine」は今も毎月チェックしている。さすがに毎号購入することはなくなったが、今でもアタシが本屋に行ってまず最初に行く場所はこの2誌が置いてある「音楽コーナー」だ。
年とともに様変わりしているこの2誌だが、最近富に感じることは、往年のロックレジェンドたちが紙面を飾ることである。
“まだ現役なのね”なんていうミュージシャンはまだいい方で、“まだ生きてたんだぁ”なんていうミュージシャンが紹介されると、なぜだか自分があの頃にタイムスリップしてしまう。
特に70年代に全盛だったミュージシャンが今のこの時期に紹介されているのを見ると、この人80年代や90年代はどこで何をしていたんだろうと妙な気分になる。
アメリカでは1曲でもミリオンセラーが出れば、一生食っていけるなんて噂が立ったこともあるが、実際どうなのだろう。例えば、バンドが仲たがいして絶頂期で解散。大金を手にするといろいろな欲望が出てくるからね。そして、決まったようにそれぞれがソロ活動!なんてことが80年代や90年代によくあったが、ソロ活動をしても結局中途半端な売れ方しかできなくて再結成!なんてこともよく聞く話。バンドのネームバリューで生き延びているミュージシャンも少なくない。

 ここ最近、「Player」で特集されていたミュージシャン。
ジューダス・プリースト、ホワイト・スネイク、デフ・レパード、ディープ・パープル、ザ・フー、マイケル・シェンカー、ラッシュ・・・
みんな70年代から80年代の初頭にかけて活躍したミュージシャンじゃん!
43歳のおっさんが17歳へ逆戻りだわ!

 しっかし、みんな老けちまって、太ってあごが無くなり、肌はたるみ、頭髪に力は無くなっている。サラサラのロングヘアーは落武者のようになっているやつもいる。セックス・ドラッグ・ロックンロールという言葉は、どこに行ってしまった!?
ドラッグはドラッグでも今じゃビタミン剤や血圧低下のクスリだかんね!

なんだかなぁ。
がんばっているのはわかるんだけど、そういう“おっさんミュージシャン”はあまり見たくないのだよね。
アタシね、昔からずっとやり続けているおっさんは好きなのよ。
老けることは仕方ないけど、人前でプレイしていればそれなりに体は締まっているものだし、声だってトレーニングを続けていれば出るもんだわさ。だからミック・ジャガーやポール・マッカートニーは本当に偉いと思うもん。
そういう意味でアタシの中の“カウントダウン・ギタリスト”で一番かっちょいいギタリストに長らく認定していたジミー・ペイジ・・・今は駄目駄目だね。
あんなに細い足や腕はどこに行っちゃったの?
カーリーヘアーをなびかせ、体を反らせ、股間まで下げたレスポールをかき鳴らしていたあのジミーは今や人前でギターを弾く姿じゃないね。
北京オリンピックの閉会式で見たジミー(見たくなかったけど)は、おやじバンドコンテストでジミー・ペイジに憧れる小金持ち(例えば、歯医者の開業医・ビンテージのレスポールがすぐに買えるイヤなやつ)のおっさんに見えたよ。それに、あいつ、よく見るとおばちゃん顔なんだよ。巣鴨とかにいそうだもんな。ふぅ。
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 年とともに往年のミュージシャンは死んでいくので、オリジナルメンバーで観ることができるバンドも少なくなっていく。
アタシ、ザ・フーって好きなんだけど、アタシの好きなジョンやキースはもういないわけ。だから、聴きたい曲はたくさんあるんだけど、もういいやって感じ。
そんなバンドが増えてくるんだよね。
「そのバンド名、語るなよ」って言いたくなるわい。
アタシ、ポール・ロジャースって大好きなんだけど、何でクィーンなんだろうっていまだに思うもんね。なんだか新譜も出てるみたいだし・・・。
クィーンはフレディが死んだ時点で終わって欲しかったよ。その意味ではツェッぺリンは潔いね。
だからそうなると現役でずっとミュージシャンを続けていて、相変わらずのキャラクターでいてくれるやつらって限られてくるんだよ。
ここで言う「相変わらずのキャラクター」ってえのも結構重要よ。
たとえば、今の健康的になったエアロなんて昔のエアロとは別物なんだよな。
アタシも中学生の頃“バッキイン・ザ・サドル~!”なんて助平な歌詞をよく歌ってたけど、そんなもん、子供に聞かせたくない歌詞の代表でしょ。そんな中で子煩悩なスティーブン・タイラーなんて見たくないしね(リブ・タイラーっておやじそっくりの口だ)。
また、ピストルズのジョン・ライドンだってイギリスのテレビでコメディショーをやっているという噂だし。なんじゃそれ!って感じでしょ。
何でそうなるかよくわかんないけど、音楽ってやるほうも聴くほうもそれぞれに事情があるわけでさ、その時の想いもあるわけよ。あまりにも変わられちゃうと、俺、こんなバンド好きだったっけ?なんて自問自答しちゃうね・・・。んで、深く落ち込む。

 妙な愚痴大会になっているけど、アタシ、最近うるさい音楽が聞けないのよ。だからアタシ自身が一番老けこんでいるのかもしれないが、さっきも書いたとおり、まともなパフォーマンスを見せてくれるバンドなら刺し違える覚悟で聞きに行くんだけどね。

 その意味では一昨年のU2やクラプトンはよかったなぁ。進化している感じがしたもんな。
今年の小田和正もよかったし・・・。
そうそう、山下達郎が今年、本格的にライブ復活するんだよ。半年かけて全国ツアーを50本近くやるんだって。全国ツアーを引退する拓郎や甲斐バンド、チューリップなんてバンド自体を引退するなんて言ってる中でね・・・。
達郎のツアーは楽しみだぁね。達郎のライブはおなかいっぱいにさせてくれるかんね。ちなみに来年の4月公演のチケットが取れた。遠いなぁ。

音楽は体力であり、継続は力なりでありますな。

昨日、小田和正は東京ドーム公演だった。60歳過ぎてもドームだよ!すごいもんだ。



2008年11月27日
花形
by yyra87gata | 2012-12-26 14:32 | 音楽コラム | Comments(0)