客席の有名人
2021年 07月 19日
コンサート会場の客席で有名人やミュージシャンを見かけると、なんだか気分が上がりませんか。
これからお目当てのミュージシャンを観るわけですが、その会場で同じコンサートを観る同胞というか・・・意外性もあったりして、うれしくなりますね。
コンサートはもう40年以上も通っているわけですが、何度かの体験をざっと記載してみましょう。
●1981年12月12日 日本青年館 小室等
小室さんの「東京23区コンサート」の千秋楽。ゲストは東京23区の各々の会場のゲストが一堂に集まりましたからそりゃ大変なゲスト数(井上陽水、谷山浩子、吉田拓郎、さいたまんぞう、井上堯之、三上寛、舟木一夫・・・)。で、客席の真ん中あたりに松原みきさんが座って観覧していました。途中、舞台上から小室さんに話しかけられていました。
●1983年5月20日 日本武道館 吉田拓郎
開演前にざわざわと人だかりと共に私の座っている席(アリーナ)の5席隣に来た女性。
現拓郎夫人の森下愛子さんであります。拓郎さんはまだ前夫人の美代子さんと夫婦関係にありましたから、ま、お友達と言うことだったのでしょうね。・・・よく知りませんが。
女優さんってきれいだなぁと思いました。
●1986年6月16日 NHKホール 井上陽水
バンマスを大村憲司さんが勤め、村上秀一さんがドラム。「クラムチャウダー」というライブアルバムで後に発表されたコンサート。とてもシックでジャージーな陽水さんでありました。
コンサート開始前にコンサートパンフレットを購入しようとしていると大柄な黒い男が私にぶつかってきて横入り。ムッとして「ちゃんと並べよ!」って文句を言ったら、「すまんすまん。急いでいるけぇ、ホンマ・・・」とか言って握手してきたのは鮎川誠さんでありました。呆気に取られました。
●1989年3月15日 東京ドーム 吉田拓郎
前から2番目というベストな席。東京ドームは前年に観たクラプトンのコンサート(エルトン・ジョン、マーク・ノップラーとジョイント)以来2回目でありまして、結構ウキウキしていました。大きいなぁなどと呑気に後ろを振り返りますと、スーツ姿でロングヘアーと髭面の青山徹さんがいるではありませんか。拓郎バンドの名ギタリストが何故客席に?。同時に「では今日は誰がギターなの?」なんて感情が湧きました。
コンサートはニューアルバム『ひまわり』(1989)からの曲が多く、演奏しているギタリストも観たこともない人だったので、自分的にはあまり盛り上がらなかったですね。
青山さんを観た時、なんだか、いきなり種明かしされた気分でした。
●1990年3月6日 東京ドーム ポール・マッカートニー
いよいよ初のポールであります。成田で捕まった時の雪辱。あの時は高校生だったからお金も無いので払い戻してしまったけど、チケットを取っておけばよかったと思う今日この頃。
さて、客席にはいろいろなミュージシャンがいました。オフコースの面々、かまやつひろしさん、ユーミンなど。
●1990年5月25日 日本武道館 エコーズ
とうとうエコーズも武道館でコンサートが開けるようになったか、と思いながら2階席へ。彼らとの出会いは彼らがデビューして学園祭巡りをしていた頃。彼らは私の大学の学園祭にも来て、中庭ステージという大きな舞台で演奏していました。どうして覚えているかと言うと、私もそのステージで演奏していて、彼らは私らのバンドの3つくらい後だったから。アラームみたいなバンドだなぁが初印象でした。その後、いろいろな絡みもあり、彼らの事務所に出入りするようになるわけで、非常に親和性が高いバンドでありました。
念の為、ヴォーカルは辻仁成さんです。
さて、武道館の2階席。のんびりと観ようかと思っていたら、端の方に大柄な黒い影。田中一郎さんです。そういえばこの頃エコーズが発表した『Eggs』(1990)でもドライブしたギターを弾いておりました。でも、田中さんが座っていた席は招待席なのか関係者席なのかわかりませんがかなり悪い席でしたね。大きな体を小さくして観ていました。
●1991年4月25日 新宿厚生年金ホール クロスビー・スティルス&ナッシュ
憧れの3人です。ちょっと太ってました・・・いや、だいぶデブでした。しかし、ハーモニーは流石であります。ヴィンテージギターも惜しげもなく使ってくれました。
名曲「青い眼のジュディ」を完璧なコーラスで締めた後、やんややんやの大歓声。ひときわ高音のうるさい声が後ろから聴こえたので振り返ると、THE ALFEEの3人が喜んで観ておりました。
●1999年4月14日 青山CAY 鈴木茂&TALKAGE
鈴木茂さんが休んでいたソロ活動を再開させた辺りのライブです。TALK AGEはとても良いバンドでしたが、青山純さん(Dr)も佐藤博さん(Key)も既に鬼籍に入ってしまっています。他にベースは田中章宏さん、サイドギターには市川祥治さんが固めていて、この2人は今でもユーミンのバックバンドメンバーであります。ということで、会場には松任谷夫妻がど真ん中に座っており、いろいろと野次を飛ばしておりました。鈴木茂さんもやりづらそうでした。
●1999年5月21日 代々木オリンピックプール globe
当時勤めていた会社が協賛していたので観に行ったライブです。飛ぶ鳥を落とす勢いの小室哲哉さんでありましたから、会場の席にもエイベックス関係の人が沢山おりました。でも、その中でも安室奈美恵さんと浜崎あゆみさんはオーラが出てましたね。
●2000年7月12日 日本武道館 竹内まりや、SING LIKE TALKIN'、CANNAのジョイント
この頃は山下達郎バンドのバックコーラスの佐々木久美さんから席を融通して頂いておりましたので、かなり良い席で観ておりました。武道館南側1階スタンドであります。
関係者ばかり。通路を挟んだ隣のブロックには浜田省吾さん、森光子さん、滝沢秀明さんがおりました。
コンサート終了後、森光子さんは滝沢さんと腕を組んで立ち去りました。
浜省って意外と小さかった印象。
●2002年9月19日 NHKホール パット・メセニー・グループ
開演前、「はかせー、頭でかいから見えねーぞ」という野次が飛びます。私の3列後方に葉加瀬太郎さんが座っていました。葉加瀬さんはそんな野次を笑っていました。みんなも笑っていました。
コンサート終了後、ホールに出ると葉加瀬太郎さん、やっぱり目立ちます。でかいです。頭も体も。で、私は発見したんです。葉加瀬さんに向かってまっしぐら。葉加瀬さんの横にはネイザン・イーストがいたんです。きっと友達なのでしょう。
私は“I’m glad.Shake hands please.”と口走っていました。
手を差し出すと、ネイザンは最初驚いた顔をしていましたが、直ぐにニコニコ笑って握手をしてくれました。やわらかいアンパンみたいな手でした。私は葉加瀬さんには握手を求めなかったので、おや?みたいな顔をしていましたね。
●2013年11月5日 神奈川県民ホール 山下達郎
山下達郎の中野サンプラザホールや大宮ソニックシティホールでのコンサートには有名人が押し寄せると言います。以前大宮で観た時はミキサーの吉田保さんをお見掛けしました。そんな中、神奈川県民ホールで意外な方をお見掛けしました。
伊勢正三さんです。多分奥様とお嬢さんと3人でいらしてましたね。開場前の混雑した待合いスペースの中で静かに佇んでおりました。
1970年代の日本のシティポップを支えてきた盟友なんでしょうね。
つらつらと書いてしまいましたが、きっと皆さんもコンサート会場で見かけた有名人っていらっしゃいますよね。
どんなに有名なミュージシャンでも有名人でもお目当てのアーティストの前では子供のようにはしゃいでしまうのではないでしょうか。
そんな一面を見ることが出来るのも良いものですよね。
2021年7月19日
花形